会長通信

会長通信

この記事を寄稿している日。そう、まさに東京オリンピックが開幕する日でした。
昨年の今頃は、まさかオリンピックが延期になるなど、誰が思ったことでしょうか。
オリンピックに出場権が決まっていた選手も、一年後にはモチベーションが保てないと、引退を決意する方もいらっしゃるようで。

もちろんすべては新型コロナウィルス。憎きウィルスと言えど、誰を恨むこともできない歯がゆさ。
それは日々何気ない生活をしている私にとっても、やりきれなさを感じるが、今年は部活動をしている生徒にも受難の年となりました。

相次ぐ大会の中止。高校総体しかり、高校野球選手権大会もそれだ。
この中止の決定に、喜ぶ人は誰一人いなかったはず。
ましてや、プレイヤー自身人一倍の努力をし、血と汗と、時には涙し苦しい練習にも耐えてきたことだと察する。十代の多感な時期に、この状況を素直に受け止めることは出来なかったであろう。

ただ、緊急事態宣言解除の後、色んな大会の代替試合が敢行されるようになった。
開催運営に携わるすべての皆様に頭が下がる思いであります。
選手の皆様も改めてプレーできること、そしてそのすべてに携わってくださった方々への感謝を痛感したことでしょう。

そんな中、全国高等学校野球選手権大会に替わる、徳島県高等学校優勝野球大会を観戦してまいりました。

無観客試合を前提に、保護者、関係者だけ観戦でき私も同窓会会長としてお邪魔させて頂きました。
検温、消毒等、いつもと違った雰囲気の中プレイボール。
ハツラツとした我が徳商ナインのプレーに、自然と拍手が鳴り響きました。
そして色んな思いを込めた投球に打球音。
金属バットからは保護者への感謝、野球ができる有り難さ、そのすべてが乗り移るかのようにスタジアムに響き渡っていました。

甲子園がすべてではないが、やはり憧れの「大甲子園」
私も野球好きの端くれではあるが、我が伝統ある徳商野球部のユニフォームが、またあの甲子園で活躍することを願って止まない。

どうか1日も早く正常な日々が戻り、楽しく、そして夢のある部活動を行ってもらいたいものです。

この時期に経験できたことをどうか今後の人生に活かして頂きたいと願います

令和2年7月吉日
同窓会会員 福永稔啓